外為に関する用語説明
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金融政策決定会合
34歳くらいで、妻と三人の子供のある作家の竹中時雄のもとに、横山芳子という女学生が弟子入りを志願してくる。始めは気の進まなかった時雄であったが、芳子と手紙をやりとりするうちにその将来性を見込み、師弟関係を結び芳子は上京してくる。時雄と芳子の関係ははたから見ると仲のよい男女であったが、芳子の恋人である田中秀夫も芳子を追って上京してくる。
時雄は監視するために芳子を自らの家の2階に住まわせることにする。だが芳子と秀夫の仲は時雄の想像以上に進んでいて、怒った時雄は芳子を破門し父親と共に帰らせる。そして時雄は芳子のいない空虚感のために、芳子が寝ていた蒲団に顔をうずめ、泣くのであった。
俘虜記(ふりょき)は作家大岡昇平が1948年に発表した連作小説。あとがきにて「俘虜収容所の事実を藉りて、占領下の社会を諷刺するのが、意図であった。5年にわたって書き継いだ為、その間情勢と私の考えに変化があり、一本調子ではない」と氏は語った。内容は大まかに分けると二つで、前半が俘虜になる前、後半が俘虜となった後の生活を描いたもの。成城高校時代のかつての家庭教師、小林秀雄に「何でもいいから書きなせえ、書きなせえ。あんたの魂の事を書くんだよ。描写するんじゃねぇぞ。」と、勧められて書き始めた作品。米兵について言及した箇所があるため、敗戦一年後ではすぐに発表する事が躊躇われ、1948年に『捉まるまで』の章を発表した。
『戦争文学』とはいうものの、通常の戦争文学(戦場文学)とは異なる。
『捉まるまで』の章を発表した当時、懐疑的な批評もあったが、概ね好評であり、特に小林秀雄は賞賛した。『パロの陽』まで4章を含めて刊行された『俘虜記』(現在刊行されているのは全13章)は翌1949年に第一回横光利一文学賞を受賞し、文壇での地位を固めた。
『豊饒の海』(ほうじょうのうみ)は、三島由紀夫の小説。「春の雪」「奔馬」「暁の寺」「天人五衰」の四部作からなる長編。「浜松中納言物語」に題材をとる。1965年から、雑誌「新潮」に連載。
「夢と転生」がテーマ。二十歳で死ぬ青年が、次の巻の主人公に生まれ変わっていく。 仏教の唯識思想、神道の一霊四魂説、能の「シテ」「ワキ」、春夏秋冬、など様々な東洋の伝統を踏まえて書かれている。
第四部「天人五衰」の入稿日に、三島は陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自殺した。なお、「豊饒の海」とは、月の海の一つである「Mare Foecunditatis」の訳語。創作ノートからは、当初とは全く違った構想だったことがうかがえる。最終巻の解説には当初の予定よりも1年間早く掲載が終了としたとある。
生まれたときから貴族であることが約束されている侯爵令息・松枝清顕。何不自由ない生活を送っていたが、流れるままの生活に何かわだかまりを抱えていた。そんな彼にとって、幼馴染の伯爵令嬢・綾倉聡子は特別な存在であった。聡子もいつからか清顕を恋い慕うようになっていた。が、ふとしたことがきっかけで清顕は突き放したような態度をとるようになる。聡子は失望して洞院宮治典王と婚約し、皮肉にもその時清顕はやっと自分の本心に気づいたのであった。そして彼は聡子と禁断の恋をしてしまい、聡子の妊娠によって二人の仲はついに両家に知れ渡った。聡子は大阪の松枝侯爵の知り合いの医師の元で中絶をし、そのまま奈良の門跡で出家する。一方清顕も肺炎のため二十歳の若さで死に、二人は二度と会えなかった。
第二部・奔馬
聡子と結ばれることなく清顕が死んでから十九年。彼の親友であった本多繁邦は、大阪控訴院(高等裁判所に相当)判事になっていた。繁邦は、清顕と同じく三つの黒子を持つ少年、飯沼勲と出会う。繁邦は彼から、愛読していたという『神風連史話』を渡される。勲はその精神を以て有志達と「純粋な結社」を結成、決死の何事かを成し遂げようとしていた。清顕の夢日記に符合する出来事が起き、繁邦は彼が清顕の生まれ変わりであると確信を深めるが、勲は財政界の黒幕を殺害し二十歳で鮮烈な自殺を遂げる。
第三部・暁の寺
繁邦は、かつて清顕と親交のあったシャム(タイ)の王子と、そのいとこの故郷である、タイのバンコクに来ていた。そこで彼は、日本人の生まれ変わりであると主張する、王女・月光姫(ジン・ジャン)と出会う。繁邦はインドにも旅行し、そこで深遠な体験をする。インドの体験と親友の生まれ変わりに触発され、仏教の輪廻転生、唯識の世界にも足を踏み入れた繁邦。やがて終戦を迎え、来日した姫に繁邦は年齢不相応の恋心を抱き、翻弄される。だが、彼女も二十歳で死んでしまう。
第四部・天人五衰
天人伝説の伝わる三保の松原。その近く清水港の帝国信号通信所で働く聡明な16歳の少年、安永透。八十になった繁邦は、透を清顕の第三の生まれ変わりでないかと考え、養子にして英才教育を施す。やがて成長し、転生の話を知った透は、二十一歳の誕生日に自殺を図るが未遂に終わった。しかし透は命をとり止めた代わりに失明してしまう。死期を悟った繁邦は、六十年ぶりに聡子を訪ねるのであった。
登場人物
松枝清顕(1巻)
第1巻の主人公。松枝侯爵家の一人息子。祖父は明治維新の功臣。幼少期には堂上貴族の綾倉家に行儀見習いとして預けられていた。そこの一人娘で幼馴染の聡子と禁断の恋に落ちるが、かなわず病死。滝の下で会うという言葉を残す。
綾倉聡子,のち月修寺門跡(1巻、4巻)
羽林家綾倉伯爵家の一人娘。
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より二歳年長で、かつては
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のように育った。
本多繁邦(全巻)
全巻にわたって登場し、主人公の転生に居合わせる。清顕の親友。後に大阪控訴院判事となる。後に退職して弁護士になる。このシリーズ全体のキーポイントとなっている人物。
松枝侯爵(1巻、2巻)
清顕の父。
みね(1巻、2巻)
松枝の女中で松枝侯爵の妾。後に飯沼茂之の妻となり、勲を産む。
飯沼茂之(1巻〜3巻)
松枝家の書生。女中であったみねと出奔。勲の父。後に右翼団体「
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」塾長となる。
綾倉伊文伯爵(1巻)
聡子の父
蓼科(1巻、3巻)
綾倉家に仕える老女。清顕と聡子の逢引の手助けをする。
洞院宮治典王(1巻、2巻)
皇族。軍人。聡子と婚約し、婚姻の勅許が下りる。
飯沼勲(2巻)
第2巻の主人公。滝の下で会い
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の生まれ変わりと本多に見られる。國學院大學予科学生。剣道3段。昭和の神風連たらんと行動をおこす。南国に居るという様なうめき声を遺す。
佐和(2巻)
靖献塾の年長塾員。勲の理解者だが、一筋縄ではいかない人物。
鬼頭槇子(2巻、3巻)
歌人で名高い鬼頭中将の娘で当人も歌人。鬼頭家と飯沼家は家族ぐるみの付き合いがある。実在の歌人斎藤史を
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とする。
ジン・ジャン(3巻)
第3巻の主人公タイの王女。勲の生まれ変わりと本多に見られる。
久松慶子(3巻、4巻)
本多の友人。透に本多の秘密を教える。
安永透(4巻)
第4巻の主人公。中学卒業後、清水港で通信員をしている。後に本多がジン・ジャンの生まれ変わりだと信じて養子にする。 ポスト三島文学である、村上春樹や山田詠美 の作品の登場人物の「先駆」となるような戦後的人格。ポスト団塊世代。
絹江(4巻)
自分を美しいと思っている
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。透が心を許している数少ない人物。
影響
映画『地獄の黙示録』を監督したフランシス・フォード・コッポラは、撮影の際、しばしば『豊饒の海』を手に取り、作品の構想を膨らませたそうである。 (妻の「エレノア・コッポラ」著 『ノーツ―コッポラの黙示録』・マガジンハウス (ISBN 4838703945)、『「
粗大ごみ
」撮影全記録』(文庫)・小学館 (ISBN 4094025669) )
晩年の市川雷蔵が、『春の雪』の舞台主演を強く希望していたが、病状悪化・逝去で実現しなかった。(「雷蔵、雷蔵を語る」飛鳥新社、藤井浩明によるあとがきより)なお最初の舞台化は、菊田一夫演出で市川染五郎(のち9代目松本幸四郎)と佐久間良子主演で、1969年に上演された。三島自身も文章を寄せている。